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Jul 10, 2023

ロシアは劣化ウラン弾をどのように使用したか

ロシアは、英国からウクライナに寄贈された際に「核の成分」が含まれていたとモスクワが発表した劣化ウラン戦車弾を日常的に使用しているが、ロシアの現在の作戦での使用は未確認のままである。

3月20日、英国のアナベル・ゴールディ国防大臣は、英国は「劣化ウランを含む徹甲弾を含む弾薬を提供する」と述べた。 同氏によると、劣化ウラン(DU)弾はウクライナに送られるチャレンジャー2主力戦車に付属する予定だという。

劣化ウランは核燃料の副産物であり、その特性により、その高密度は戦車の徹甲弾などの軍事目的に使用できます。 英国政府は以前、重金属弾の密度は鉛より70%高く、装甲との衝撃で自然に削れると述べた。

劣化ウラン弾は、タングステンやチタンなどの他の金属と合金化し、高速で発射して戦車の装甲を貫通します。

ランドランド研究所の核兵器専門家エドワード・ガイスト氏は以前、AP通信に対し、「非常に密度が高く、非常に勢いがあるため、装甲を突き抜け続け、発火するほど加熱される」と語った。

「このような弾丸は現代の戦車や装甲車両を撃破するのに非常に効果的です」とゴールディ氏は書面による声明で述べた。

クレムリンはこの発表に反発し、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、約束された弾薬納入には「核の要素」があり、「ロシアはそれに応じて対応しなければならない」と述べた。

しかし英国国防省報道官は、英国軍は「何十年にもわたって徹甲弾に劣化ウランを使用してきた」と述べた。

「これは標準的な部品であり、核兵器や核兵器の能力とは何の関係もない」と広報担当者は述べた。 「ロシアはこのことを知っているが、意図的に情報を広めようとしている。」

英国のジェームズ・クレバリー外相は「核エスカレーションはない」と述べた。

ロシアはまた、独自の劣化ウラン弾の在庫を維持している。 米国防総省の報道官はAP通信に対し、米国は他国とともに「ロシアも含め、長年にわたり劣化ウラン弾を保有している」と語った。

「もちろん、ロシア人もそれ(DU)を広範囲に使用している」と以前英国とNATOの化学、生物、放射線、核防衛(CBRN)軍を指揮していたハミッシュ・デ・ブレトン・ゴードン大佐(退役)はニューズウィークに語った。

「ロシアは確かに劣化ウラン弾、特に高速徹甲戦車弾を保有しているが、これは英国がウクライナに供給する予定の弾と全く同じものである」と軍事技術専門家デイビッド・ハンブリング氏はニューズウィーク誌に語った。 デ・ブレトン=ゴードン氏は、ロシアの劣化ウラン弾は西側の備蓄品と「非常に似ているに違いない」ことに同意した。

シンクタンク国際戦略研究所のウィリアム・アルバーク氏は、1982年以来、ロシアは「スビネッツ」弾の派生型を含む数種類の劣化ウラン戦車弾を使用しているとニューズウィーク誌に語った。

ロシア国営メディアは以前、T-80BVを含むロシアの主力戦車が劣化ウラン弾を発射できるように改修されていると公表していた。 あるロシア専門家は2018年、劣化ウラン弾の使用はいかなる国際協定にも違反していないと国営通信社タスに語った。

ロシアの国営新聞ロシースカヤ・ガゼータも同様に2018年に、T-72戦車とT-90戦車の劣化ウラン弾のアップグレードが行われると報じた。

ロシアがウクライナで劣化ウランを使用しているという具体的な証拠は現時点ではないが、「もしロシアが使用していないとしたら、それは違和感があるだろう」とド・ブレトン=ゴードン氏は語った。 劣化ウラン弾は「彼らの武器庫の重要な部分」であると彼は付け加えた。

ハンブリング氏によると、劣化ウラン弾は主に戦車戦で使用されているが、ウクライナではこれまでのところ使用例は比較的少ないという。

ニューズウィークはロシア国防省に電子メールでコメントを求めた。

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