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May 03, 2023

米国によるロシア供給禁止の報道を受け、アルミニウムが7%急上昇

[ロンドン 12日 ロイター] - ウクライナ紛争を受けて米国がロシア製アルミニウムの禁止を検討しているとブルームバーグが報じたことを受け、ロンドン金属取引所(LME)のアルミニウム価格は水曜日に急騰した。

ベンチマークのアルミニウム価格は、一時7.3%上昇して1トン当たり2400ドルとなった後、1612GMT時点で3.3%上昇し1トン当たり2309ドルとなった。

ブルームバーグは意思決定に詳しい匿名の関係者の話として、バイデン政権はロシアのアルミニウムに対する関税を、ロシアのアルミニウム生産者ルサールを事実上禁止するほどの懲罰的なレベルに引き上げることを検討していると報じた。

ホワイトハウスと財務省はロイターのコメント要請に応じていない。

ルサール(RUAL.MM)は中国を除く世界最大のアルミニウム生産者で、今年約7000万トンと推定される需要量の6%を世界に供給している。

こちらもコメント要請に応じていない。

禁止されればほぼ確実に価格が高騰するだろう。

2018年に米財務省がルサールに制裁を課し、LMEがその金属を禁止した後、アルミニウム価格は数日間で30%上昇した。

LMEは先週、ロシアのアルミニウム、ニッケル、銅の取引やシステム内での保管を禁止する可能性に関するディスカッションペーパーを発表した。

金属業界関係者らによると、ロシアの金属生産者が金属を販売できなくなり、登録されたLME倉庫に納品することになり、価格が歪められる可能性があるとの懸念があるという。

2月にロシアによるウクライナ侵攻が始まって以来、西側諸国はロシアの銀行やウラジーミル・プーチン大統領と関係のある富裕層に制裁を課しているが、今のところロシアの金属の購入には制限はない。

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